春季彼岸総永代経法要

「生きることに賢くあれ、立派であれ、偉くあれ。辛いこと、悲しいこと、我慢して。泣くな、負けるな強くあれ。それができぬ子は弱虫、駄目な子、落ちこぼれ、価値がない。」と大人達に教えられ、唯ひたすらその道を走り続けることだけを求められた。その道は自分も人も傷つく道でしかなく生きるのが辛かった。人間を見失い、人間を踏みにじり、生命をけ散らしぬくもりもかがやきもない、冷たいあり方だと感じ始めた時…。「生きることに下手であれ、愚直であれ、我慢しなくていい、生命に正直でやさしく自然であれ、あるがままでいい。」と親鸞に親鸞聖人のことばに出遇った。誠に知りぬ。すでに道あり、生命にぬくもりが戻り、生命のかがやき、生きる力が湧いた。この私が生きる道が願われ、開かれてあることを知った。呪った悪夢、苦悩、悲しみの全てが無駄ではなかったと知った。出遇った全ての人々の尊さを知った。我、人と共に生きん。その不思議さにこの私の頭が初めて下がる世界を知った。我、この道を生きん。この道を歩まん、この道を行かん。

『この道(白道)を行かん』 栖雲深泥師

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、当山妙光寺ではその彼岸の頃、総永代経法要をお勤め致します。

3月24日(水)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

ご法話は栖雲深泥先生です。真宗大谷派の僧侶としてはもとより、3年以上にも亘るホームレス生活、大学の野球部監督や女子中高校の先生、NHKのラジオやテレビへのご出演など、ご自身の様々なご経験と多くの出遇いから法味豊かなお話をいただきます。

先人のみ跡を慕いつつ、ご参詣の上、お聴聞くださいませ。

尚、新型コロナウイルスの感染拡大など様々な要因によって、法要の中止や予定の変更をする場合が御座います。予めご了承ください。 合掌