常例法座(令和6年11月)

生けらば念仏の功つもり
死なば浄土へまいりなん
とてもかくてもこの身には
思い煩ふことぞなきと
思ひぬれば
死生ともに煩ひなし

法然聖人

本願寺派勧学 梯實圓和上は念仏者というのはいくつになっても育ち盛りであると仰っておられました。何歳になろうとも阿弥陀さまのおみのりを賜り、お育てをいただく身であることを忘れてはいけません。

今年最後の常例法座には行信教校講師 濱畑慧憭先生をご講師にお迎え致します。

16日(土)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

浄土真宗はお聴聞に極まると申します。どなた様もお誘い合わせの上お聴聞くださいませ。是非ご一緒にお聴聞致しましょう。合掌

親鸞聖人報恩講法要

報恩講は親鸞聖人のご苦労を偲びつつ、知恩報徳の念で開く、浄土真宗で最も大切な法要です。親鸞聖人33回忌に際し、報恩講と名付けられて以来、毎年宗祖のご命日を縁として全国各地の真宗寺院を中心に営まれ続けております。どうぞ皆様お誘い合わせの上ご参拝くださいませ。お時間のご都合がつきましたら、両日通してのご参拝お聴聞をいただければ、なお有り難いことです。合掌

日時:10月24日(木)午後2時

       25日(金)  〃

法話:赤井智顕師(本願寺派布教使・西宮市善教寺副住職)

秋季彼岸総永代経法要

先人たちは、真西に沈む夕日を見ながら、すべてのいのちの帰るべき世界へと思いを馳せてきました。それがお彼岸の由来とされています。「西方」とは、単に方角を示すのではなく、すべてが帰する世界を指し示す象徴表現です。「西」は「酉」と同じ語源で、鳥が巣箱に帰って安心して羽を休めている姿で、すべてが包容されている世界を表すそうです。

その情景が表現されている歌こそ、『夕焼け小焼け』(作詞:中村雨紅 作曲:草川信)ではないでしょうか。

「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる おててつないでみなかえろう カラスと一緒にかえりましょう」

この歌に、幼い頃を追憶する方も少なくないはずです。私も子どもの頃は、友だちと野球などをして夢中になって遊んでいました。夕方の六時になると、お寺の梵鐘が鳴っていました。すると、その音が、「ご飯ができたよ!早く帰っておいで!」との母の声に聞こえてきて、友だちにさよならをして「ただいま!」と帰った日々が思い出されます。この歌の何とも言えない優しさと温もりを感じるのです。

私たちは必ず人生の夕暮れを迎えなければなりません。人間は誰もが、老いによって衰え、病によって傷つき、死によって滅んでいく必然を抱えて生きています。場合によっては思いもかけない出来事に遭遇し、親しい人と別れたり、すべてのものを一瞬のうちに失い悲嘆にくれることもあり得るのが、厳しいかな此岸(娑婆・思い通りにならない世界)の現実です。「南無阿弥陀仏」を親鸞さまは「本願招喚の勅命」とお示し下さいました。今、この私に、人生を苦しみ悲嘆だけでは終わらせまいと、彼岸(さとり・まことの世界)よりすくいの声が届けられているのです。いのちの事実に目を背け、空しく過ごしている私に、生きるよろこびと死ぬ意味を与えたいと、阿弥陀さまは願われています。そして、「目覚めよ」「われにまかせよ」と、いつでも、どこでも寄り添い、支えて下さっているハタラキそのものが、「南無阿弥陀仏」であります。そのハタラキに気づかされ、ひらけてくる道こそが「おててつないでみなかえろう」という、仲間と支え合いながら共に歩む仏道であると味わえるのではないでしょうか。

お彼岸のご縁を人生の見直しの時間と受け止めて、ご一緒にみ教えに問い聞かせて頂きましょう。夕焼け小焼けで日が暮れる、その前に…。

宏林晃信師

公私ともにお育てを賜り、令和3年1月14日に還浄された、兵庫教区阪神南組浄元寺前住職 宏林晃信先生のお彼岸のご法話を掲載させていただきます。

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、その彼岸の頃、総永代経法要をお勤め致します。

今年も神戸市高松寺より谷川弘顕先生にご法話をいただきます。

先人のみ跡を慕いつつ、ご焼香の上、ご法話お聴聞ください。浄土真宗はお聴聞に極まると申します。どなた様もお誘い合わせの上ご参拝くださいませ。合掌

日時:9月21日(土)午後2時

法話:谷川弘顕師(本願寺派布教使・神戸市高松寺前住職)

盂蘭盆会

本年も下記の日程におきまして盂蘭盆会を勤修させていただきます。今年は例年にも増して厳しい猛暑が続いております。それぞれ必要な熱中症対策をしてご参拝いただきます様お願い致します。特に13日は参拝者が多く冷房が効きにくくなることが予想されますのでご注意ください。

また、お車でご参拝の際は境内(駐車スペースは僅か)、または近くのコインパーキングをご利用ください。路上駐車は近隣住民のご迷惑となり、駐車違反の取り締まり対象にもなりますのでご遠慮くださいます様お願い致します。

今この身にたまわっているいのちに感謝しつつ、どうぞご参拝くださいませ。 合掌

期日:8月13日(火)/14日(水)/15日(木)

時間:午前10時/午後2時

常例法座(令和6年7月)

聞法するとは聞法の場所へ行ってただ話を聞くことではなく、仏法に遇おうとして私をして家から出させた、その力を自らにたずねることです。本当に大切なことは聞いた法話を覚えることではなく、何が私自身を促し私自身を家から出させたのかをたずねる、そこにこそ私たちの歩みということがあるのです。

安田理深師

梅雨明けを前に夏本番を思わせる暑さが続いています。

今月の常例法座は大阪市光照寺より、本年2月にもご出講いただきました若林眞人先生をご講師にお迎え致します。

16日(火)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

浄土真宗はお聴聞に極まると申します。どなた様もお誘い合わせの上お聴聞くださいませ。是非ご一緒にお聴聞致しましょう。合掌

常例法座(令和6年6月)

仏法に遇うということは、なにか新しいものが外からつけ加わって私が大きく変えられるということではなく、今まで空しく気付かずに過ごしてきた私自身のいのちの願いに今初めて気付かされた、私自身の内より私を促し続けていたものに今初めて出遇うことができたということです。

宮城顗師

今月の常例法座は奈良県吉野郡勝光寺より、花岡静人先生をご講師にお迎え致します。

16日(日)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

浄土真宗はお聴聞に極まると申します。どなた様もお誘い合わせの上お聴聞くださいませ。是非ご一緒にお聴聞致しましょう。合掌

常例法座(令和6年5月)

煩悩障眼雖不見

大悲無倦常照我

『正信偈』

本願寺派勧学 梯實圓和上はご自身と浄土真宗との出遇いについて、上記の正信偈の御文だと仰っておられました。それを見た時、こちらからは見ることができないけれど向こうからは見られている、常に護られている、直感的に違う世界があると感じ、知る者として自分を捉えるのではなく知られる者としてある、そんな逆転が非常に印象的だったそうです。

浄土真宗はお聴聞に極まると申します。今月のご講師は大阪市西光寺より、行信教校校長 天岸淨圓先生をお迎え致します。

16日(木)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

どなた様もお誘い合わせの上お聴聞くださいませ。是非ご一緒にお聴聞致しましょう。合掌

花祭り

本日4月8日はお釈迦様のご誕生を祝う花祭りです。灌仏会や降誕会とも称され、宗派を問わず、日本全国のお寺で、お釈迦様のご誕生をご縁とした法会が営まれております。

当山妙光寺では今年も4月16日に妙光寺仏教婦人会総会とあわせて勤修させていただきます。どなた様もお誘い合わせの上ご参拝くださいませ。合掌

日時:4月16日(火)午後1時半

次第:①妙光寺仏教婦人会総会

    ②花祭り(甘茶灌仏)

    ③法話 渡邊顕代師(本願寺派布教使・尼崎市長安寺住職)

    ④お斎

春季彼岸総永代経法要

私の人生 全て「私の思い通りにしたい」というものさしではかっている。そのものさしを疑ったことがない。そのことを無明というのです。

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、その彼岸の頃、総永代経法要をお勤め致します。

3月24日(日)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

ご法話は今年も栖雲深泥先生です。真宗大谷派の僧侶としてはもとより、3年以上にも亘るホームレス生活、大学の野球部監督や女子中高校の先生、NHKのラジオやテレビへのご出演など、ご自身の様々なご経験と多くの出遇いから法味豊かなお話をいただきます。

先人のみ跡を慕いつつ、ご参拝の上、お聴聞くださいませ。合掌

常例法座(令和6年2月)

お念仏
忘れさせぬと
また出てくりゃる
もったいないのぉ
南無阿弥陀仏

山口県のある坊守様がご往生され、ご家族が遺品の整理をしていた際、ノートに何篇もの和歌が残されていたのを見つけられたそうです。そこには坊守様として深くお念仏を味わわれたその人生とご往生されてなおご家族や有縁の方々にお念仏の素晴らしさを伝えて下さる有り難いご縁を感じさせていただけます。

今年も常例法座が始まります。ご講師は大阪市光照寺より、若林眞人先生にご出講をいただきます。

16日(金)午後2時よりお勤めの後、ご法話を賜ります。

浄土真宗はお聴聞に極まると申します。どなた様もお誘い合わせの上お聴聞下さいませ。是非ご一緒にお聴聞致しましょう。 合掌