常例法座(令和5年5月)

たとえば高原の陸地には蓮華を生せず。卑湿の汚泥にいましこの華を生ず。

維摩経

「きれいに乾燥した高原の陸地には蓮華は咲かないように、悩みのない人の心には真理の華は咲きません。泥の中に深く根を下ろし、泥を養分にして咲く蓮華は、まるで泥が華となって香っているかのような美しさがあります。これから汚濁にまみれていく悲しい美しさではなく、汚濁を克服し、あらゆる汚濁を浄化していく力強い美しさです。愛欲と憎悪の交錯する泥沼のような生活の中で、蓮華のような阿弥陀仏の本願に出遇い、如来の大悲と智慧に感応するこころが恵まれるとき、苦悩は如来の真実に出遇う縁であると気付き、人の痛みを思いやる心を育ててくれる道場でもあることを知らせてくれます。」 梯實圓和上

コロナ禍も少し落ち着き、街には以前の賑わいが戻りつつあります。今月のご講師は大阪市西光寺より、行信教校校長 天岸淨圓先生をお迎え致します。

16日(火)午後2時よりお勤めの後、ご法話をいただきます。

どなた様もお誘い合わせの上お聴聞くださいませ。是非ご一緒にお聴聞致しましょう。合掌